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丘と海

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家から出て車で少し走れば農地風景が広がっている。
牧草も麦も青々と伸びきって、刈り取られるのを待ってる。
見慣れた風景なのにいつも「ああいいなぁ」と思ってしまう。
ふだん家に居詰めなので、一歩出ると広々しているのはありがたい。
気持ちが開放されてほぐれていくようだ。

オホーツクの風景は一言でいって、丘と海。
これは私の言葉じゃなくて、
「オホーツク紀行~丘と海の四季」(藤泰人さん/北海道新聞社刊)で知った。
このタイトルを見たときは思わず大きくうなづいていた。

子供のころからずっと丘と海ばかり描いてた。
遠くまで連なるゆるい丘陵、その向こうに見える青い水平線。
数本の曲線と直線を横にしてならべただけの単純な構図が
いつのまにインプットされたんだろう?といぶかしく思うくらい
しつこく私の奥に居座って、たびたび浮かんでくるのだった。
そのイメージに引かれるようにあちこち旅した。
美ヶ原、種山が原、イギリスの湖水地方。…何か足りない。
そうか、海だったんだ。丘と海。

今オホーツクに住んではっきり思う。
ここが自分の中の一番イメージに近い風景。
この地が約束の地かどうかわからないけど、
心からこの風景を愛していると。
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マルハナバチ

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庭の花壇の縁石の上をマルハナバチが這っていた。
「あー忙しい忙しい」という感じで、いつもせわしなく花の蜜を集めている
太っちょのマルハナバチがなんだか好きだ。
しましまの毛に覆われたコロンとした姿が可愛い。
でも今日のヤツはなんとなく元気がない。
「どしたの?」と思わず声をかけて、手のひらにそっと乗せて
花の咲きだしたベロニカの上に乗せてやった。
そうしたらよたよたと花の茎をよじ登り、その重みで茎がしなった。
しなって落ちそうにブランコしたまま、花の中に顔を突っ込んでいる。
2つ3つの花の蜜を吸ったら、とうとうころんと下に落ちた。
転がったままなおも花の茎を離さずに、蜜を吸っている。
それから前肢を伸ばして「アイタタ…」という感じでしきりに頭をこすっている。
その様子がユーモラスで、思わず笑ってしまった。
なおも見ていると、肢を伸ばしてひっくりかえったまま痙攣しはじめた。
ああ、もうじき死ぬんだなと思った。
「せめて花の上で死になさい」と再びスコップに乗せて
キャットミントの花の上に乗せてやった。
今度は花には目もくれずに、一心によろよろと茎を上って行く。
途中で何度もよろけながら、一番てっぺんまでくると
ハネをひろげて飛ぼうとした。
飛び立った次の瞬間、ぽたんと下に落ちた。
落ちた場所から少し歩いて、
それからじっとして動かなくなった。

私は悲しくなって泣いた。

夏の色

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夏の色が何色かは人それぞれ感じ方が違うでしょうが
私にとってはオレンジエローが一番夏を感じさせる色です。

橙と黄色の中間の、オレンジエロー。
暖色なのにどこか涼しい感じがするのは
高原に咲くニッコウキスゲの色だから。
爽やかで美味しそうな感じがするのは
ほのかな甘さが懐かしい琵琶の色だから。
酸っぱくてちょっぴりほろ苦い夏みかんの色だから。
元気が出るような感じがするのは
青の補色で夏の空によく似合う色だから。

夏になるとオレンジエローを探し求めてしまう私です。

青春の輝き

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カーペンターズ「青春の輝き」を時々ピアノを弾きながら歌ってみる。
数年前にリバイバルヒットしたときに好きになった。
それまで特にカーペンターズが好きというわけではなかった。
カレンが83年に悲劇的ななくなり方をして、
その後この歌の歌詞を知ったとき、カレンの人生と重なる気がして
美しいメロディとともにあらためて強く心に響いてきたのだった。
勝手に和訳して掲載。(かなり怪しい意訳ですが)


こんな狂った世界に 私を待っててくれる人がいるなんて
信じ続けるのはなんて大変なんだろう
代わり映えしない毎日を みんな通り過ぎていくばかり
私にチャンスがきても もしかして気づいていないのかな…

「束縛しあわないでシンプルでいましょう」
私はよくそう言ったものだけど
そんなのはあなたからのサヨナラを早めただけだった
簡単にはいかないことを学ぶのに時間がかかってしまった 
高い代償を支払ったわ

そうね、私は恋をすべきかも 
時間をすいぶん無駄にしてしまった
こんな不完全な世界で 完璧なものを求めたりして
それが見つかると思っている お馬鹿さんなの

こんな私は 夢や希望もたくさん持ってるけど
そんなもの今宵の私を温めてはくれない
朝の4時だというのに目が冴えて眠れず
傍らにいてくれる友もなくて
希望にしがみついてるってわけ
でも平気よ 望みは捨ててないわ


甘く苦しいような感情を呼び起こさせる詞。
歌うたびにいろいろなことを思わせられるのです。

鈴蘭の眠り

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子供の頃隣の家に住んでいたユカちゃんはとてもませた子だった。
同い年で小学校も同じだったからよく一緒に遊んだけど、
とろくさい私は彼女の言動についていくのに気後れすることも多かった。
ある日のユカちゃんとの会話。
「もし自殺するならどんな方法が一番楽だと思う?」
「うーん…眠り薬を飲むとか…」
「私はね、もう決めてるの」とユカちゃん。
「北海道に行ってスズランの咲く野原の中でお昼寝するの。」
怪訝そうに私が黙っていると、じれったそうに彼女は言った。
「スズランてね、毒があるんだよ。満開に咲いたスズランの花の中で眠ると
眠ったまま死んでしまうんだから。」
なぜかうっとりと話すユカちゃんをぼんやり眺めながら、
へーそうなんだ…それは楽でいいなと思った。

ユカちゃんの話してたスズランの花が今庭で満開になっている。
その中で昼寝するくらいで死なないのはもうわかってるけど、
スズランが咲くたびになんとなくこの会話を思い出す。

プロフィール

胡舟

Author:胡舟
北海道オホーツクに在住し北の海のクラフトを作っています。

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