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青い実

今年の北海道は暑い!
連日30度を超えて、これはもう猛暑。
少し動くと汗が出てくる。
引越し以来仕舞いこんでいた扇風機が今年は大活躍。
それでも扇風機一個でしのげてしまうのが、北の夏のいいところかな。

外に出ると街路樹のナナカマドの大木に青い実がたくさんついていた。
ナナカマドは隔年結果だけど、1月の豪雪でサイクルが狂ったのか去年に続いての結実。
去年よりもずっと実が多いから秋になったら見事だろうな。
そういえば庭のエゾノコリンゴも小さな実をたくさんつけている。
秋になったらナナカマドとコリンゴの赤い実だけのリースを作ろう。
毎年作ってるけど、真っ赤な実がたわわについているのを見ると
採って何か作らずにはいられなくなってしまう。

こんなに暑くても、自然は秋の準備をしていてちゃんとそれが目に見える。
楽しく秋を想像することができる。
関東に居たときは夏はただもう暑くて、
秋のことなんか考えられもしなかった。

春になればエンゴサクが咲いて
夏にはジャガイモの花が咲き、麦の穂が色づく。
秋になればナナカマドが赤くなり、紅葉が燃える。
毎年同じように季節が過ぎていく。
それが嬉しい、ありがたい。
ずっとこのままでありますように。
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麦畑



今の季節は麦畑がとても美しい。
麦にはいろいろな色がある。あとヒゲがあるのとないのとがある。
ヒゲのない麦は稲穂に似ていて、香ばしい感じがする。
ヒゲのある麦の畑はヒゲが光を受けて光るから、麦畑全体が輝いて見える。
よく実った銀色に光る麦畑を見てると胸がわくわくする。
その中を思い切り走ってみたくなる。
すずめが群れになって穂の間にばたっと落ちるように隠れたり
また不意に飛び立ったりして遊んでいる。
すずめもワクワクするんだろうか。
風が吹くと麦の穂波の中を渡る風の道が見える。
蒸し蒸しするような午後、厚い灰色の雲が空を覆い
そんな雲の切れ間からふと日が射すと
麦畑は神々しいくらいに輝く。
そんな光景を見るとひとりでに嬉しくなってしまう。
あぁ麦畑。いつまで見ていても飽きない。

麦畑の壁紙作りました。デスクトップ壁紙>風景

食の本

20040705_1070158.jpg

食に関する文章を読むのが好きだ。エッセイとか、料理の本も。
食は生きることに直結しているので、
食の好みや考え方はその人を端的に表す感じがして興味深い。
というより単純に読んでいて楽しいからなんだけど。

愛読書にしている本が数冊ある。
まず古川緑波の「悲食記」。”エノケン・ロッパ”の、ロッパ。
戦争中に食いしん坊が必死に食べ物を確保するその泣き笑い日記なんだけど、
食べ物への執着というか情熱というか、ものすごい。圧倒される。
そしてすばらしい「批評舌」の持ち主でもある。「富士屋ホテル」は圧巻。

それから壇一雄「壇流クッキング」。ともかく痛快。
世界を放浪した作家が先々の土地で体得してきた、男の料理の数々。
トリ一羽を丸ごと埋めて蒸し焼きにしたり
内臓料理などなど、並みのクッキングではない。
読んでいると力が湧いてくるというか、
細かいことはどうでもよくなるというか。
食ってやる、生きてやる!っていう気持ちになれる。

最後に佐藤雅子「私の保存食ノート」。
題名の通りたくさんの保存食を紹介してるのだけど、
ところどころで紹介される著者の生活や家族の話、集めている器、
趣味にされている木彫のしゃもじ作りなどのエピソードが興味深い。
上品で奥ゆかしい人柄を感じさせる、芳醇な梅酒のような文章だ。
夫とその両親を長年にわたって世話しつつ、
生活を美しく豊かなものにしようとする細やかな気遣いと努力を絶やさない。
主婦とはこういうものだったんだ、と目からウロコが落ちた。
昔の日本の上流家庭が、洗練された生活文化を持っていたことに
あらためて驚かされる。

ちなみにこれらの本は、最初はすべて図書館から借りて読んだ。
読んだら自分の本棚に欲しくなって、
「壇流」はすぐあったけれど「保存食」は取り寄せ、
「悲食記」はすでに廃刊だったので文庫化されるまで数年待った。
私の蔵書はほとんどがこの手順を経て入手している。
プロフィール

胡舟

Author:胡舟
北海道オホーツクに在住し北の海のクラフトを作っています。

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