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境野

隣町の置戸に境野という名の場所がある。
ただの田舎町だけど、この境野がしばしばランキング上位に登場することがある。
全国アメダス低温ランキング。
この記事を書いている20時の時点でマイナス15度、堂々全国2位だ。
(ちなみに留辺蘂は-13.4度で9位)
うちから車で15分ほどなので、天気の良かった日にドライブがてら境野まで行ってみた。
撮るものがなんにもないので境野駅を撮って来た。(寒かったので車の中から)
境野駅はふるさと銀河線の駅。ふるさと銀河線は近い将来廃止になるらしい。
留辺蘂町も隣の北見市との合併がつい最近決定した。
こんな田舎も、少しずつ変化している。

追記
平成18年4月にふるさと銀河線は廃止になりました。

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ごめんね珊瑚

ネットで注文していたサンゴが今日届いた。写真で見ていたよりも色も白くて値段もリーズナブルで良い買い物だったと思う。
購入したのは約10センチ四方の塊り5個。裏から見るとマイタケそっくりだ。一番きれいな珊瑚を記念撮影し、それから依頼制作物に使うため細かく割って小枝に分けた。せっかくきれいな珊瑚塊を金槌で叩き割って、さらに派手なピンクに着色するのは胸が痛む。でも作業自体はためらいなく手早くガンガン割る。傍から眺めたら珊瑚を割る作業に心が痛んでるようには見えないだろうきっと。
塊りになったサンゴは浜に打ち上がったものではなく、海中で採取されたものだろう。年に数ミリしか伸びないといわれる天然珊瑚、貴重な自然をわざわざ採っているのに、その美しさをそのまま生かせないのは悲しい。(しかもサンゴは生物、命あるものを採取しているわけだ。)でもこれも仕事のうちで仕方ない。「ごめんね、サンゴ。」と心の中で謝る。ひとかけらも無駄にせず大事に使おう。

今回は依頼の仕事なので例外的に市販の珊瑚を購入したけど、私は基本的に市販の貝殻は使わない。売られている貝殻や珊瑚は、安価な雑貝以外はほとんど海中で採取されたものだ。生きている貴重な自然を採取してまで素材にしたいとは思わない。無傷の標本貝をわざわざ求めてクラフトに使うのは気が引けるのだ。「こういうものを作るからあの貝が必要」という発想ではなく、私の場合はまず素材ありき。拾った貝殻や浮き玉をひねくり回してると浮かんでくるイメージを形にしたいと思っている。格好をつけて言えば素材への愛が創作のイメージを生み出してくれるのだと思う。前回書いたダニエル・オスト氏の言葉「創作によって花を死なせてしまう、だから花の命を最大限に表現したい」に共鳴したのは、オスト氏の根本にある花への愛しみが理解できたからだと思う。

雪道

近所の農地をドライブ中に車の中から撮影。夏は一面のトウキビ畑だった。
とてもいい天気で空の青さが雪に反射している。

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「京都仁和寺に花を生ける~ダニエル・オスト」を見る

3日衛星放送で「京都仁和寺に花を生ける~ダニエル・オスト」を見た。
2004年11月に京都仁和寺で行われたダニエル・オスト展のメイキングの模様を追った番組だ。
オスト氏はベルギー生まれの世界的なフラワーアーチスト。私も名前しか知らなかったが、その創作姿勢や考え方を見てとても共感する部分が多かった。

花を生けるというと生け花みたいだけど、オストさんの創作は生きた植物を素材とした純粋な造形・空間芸術だと思った。空間との調和やコラボレーションを大切にし、全体でひとつの宇宙を構築している。個々の作品はとてもモダンで現代彫刻のようだし、全体で眺めればインスタレーションか舞台美術のようでもある。私の大好きなアンディ・ゴールズワージーにも通じるように思う。今回の京都での試みは、これらをひっくるめた現代アートのひとつの金字塔ではないかと感じた。それくらいインパクトがあったし感動した。

特に共感したのは、オストさんが花を心からいとおしむ気持ちを持っていること。「創作によって私は花の命を奪ってしまう。」だからこそ妥協はしない、花も枯葉の色も実も、最大限にその美しさを引き出そうとする。自然の素材はとても個性が強くて簡単にはこちらの思うようになってくれない。素材とじっくり向き合い、対話することによってのみ、そのものが持つ魅力の秘密が感じられるようになるのだと思う。花を命を持ったものと意識するからこその徹底的な制作、このあたりがオストさんの中心思想ではないかと思った。

まず花器を集めるのだが、仁和寺という名刹を舞台にすることを意識して歴史ある和室に合うよう和紙、漆器、陶器、竹細工などのオリジナル花器を京の名工たちに依頼して作ってもらう。全てオストさん自身がイメージを伝え作家たちと話し合って手配していた。そして集まった花器の数々はうわぁと思うような名器ばかり。土のこぼれ出しそうなゴリゴリした大きな焼き締めの壷、優美で緊張感のある線を持ったゆったり大ぶりの漆器、土壁のような風合い(土にしか見えない!)の手漉き和紙などどれも個性が強く、同時に息を呑むような見事な仕事。こんなものと取り合わせるなんて私だったら逃げ出したくなるだろう(笑)。京都と日本文化への深い尊敬の念、同時に真正面から対峙してやろうというクリエイターの心意気を感じた。それから本国ベルギーから取り寄せたという不思議な有機的な形の照明も面白かった。水の底から浮き上がるあぶくみたいな形をしていて、石庭にたくさん並べてなんとも不思議かつモダンな空間作りに効果を発揮していた。こういう良いものを見ると、プロダクトデザインて意義のあるものだったのだなぁと再認識したりする。

作品はどれも素晴らしかった。ウンリュウヤナギを巻きつけて作った緑色の巨大なポールオブジェが石庭の中に立ち上がり、廊下には赤いヤナギの枝が天井から何百本となく吊るされている。それらは効果的な照明によって薄暗い中に浮かび上がる。(作品展の公開は夕方ライトアップされた中で行われた。)また随所に菊の花が効果的に使われている。玄関に、廊下に、和室の中に。各花器の作家に尊敬を払い花器の性格を活かしきった使い方も、実に見事だと思った。
とりわけ感銘を受けたのはこの菊の使い方だ。京都で花材を集める中で、ナントカ大臣賞を何度となく受けたという菊栽培家をたずねて見事な菊の温室を案内されるのだが、あいにく花の盛りが過ぎていてもう少し容色が落ちかかっている。(それでも見事に大人の頭ほどもある花だけど)オストさんは「枯れていくのも命、自然の一部です。」と言ってその花を使う。いったいどう使うのだろうと楽しみに見ていたのだが、なんと和室に枯葉を敷き詰め、その上に焼き物の大きな卵がたくさん転がしてある。その土色の割れた卵の殻の中から、真っ白な菊の花がのぞいているだ。度肝を抜かれるとともに、私たちの感性にもぴったり来る素晴らしい侘び寂びの表現だと思った。侘び寂びだけれど造形物そのものは決して枯れていない。菊の生き物のような花びらの動き、妖しいまでの生命力が力強いメッセージを送ってきている。侘びを感じさせつつも日本的な「彼岸の思想」より、「今ここにある生命」を感じさせる。文句なく感動した。
あまりに日本的すぎ身近すぎる菊の花を、こんな風に見せられるのは彼が先入観からフリーだからなのだろう。それにしてもなんと素晴らしい感性で造型感覚だろう。ただもう驚きの連続。

最後にオストさんが語っていた言葉もよかった。
「出来上がったものをふりかえることはしません。出来た瞬間それは過去のものとなるから。」
「また谷へ沈んでいきます、次の山に登るために。」

カレンダー

大晦日は掃除も軽く済ませ、料理も野菜の煮しめを大量に作ったくらいで特に忙しいこともなかった。TVはマツケンと曙戦だけをチェックしてあとは適当に流していただけ。お飾りもおそなえもしないし、新年を迎えるための行事はうちでは年々シンプル化の一途をたどっている。

ただひとつだけ毎年欠かさないうちの大晦日行事といえば、カレンダーの掛け替え。年末が近くなると意識してカレンダーを集めだす。近所の商店から配られるものや、銀行や郵便局の隅においてある「ご自由にお持ちください」のうちデザインの良さそうなのを選んで持ってくる。気に入ったものを買うこともあるけど、無料のもたくさん使う。というのは家中に掛けたいので、たくさんカレンダーが欲しいから。私はなぜかカレンダーのある部屋が好きなのだ。カレンダーがある部屋は”生きている部屋”という気がする。
一昨年あまり集められなかった反省から、今年は早くから注意してかなりの数を集めた。2つ掛けた部屋もあるし、玄関にもトイレにもカレンダーを掛けた。クマがお世話になってる猫病院のは可愛い仔猫の写真だし、農協のは農業ごよみのついた野菜の栽培法カレンダー。掛け軸風あり風景写真あり標語入りありで、バラエティに富んでなかなか楽しい。これを毎月最後の日に破いてまわるのが小さな楽しみであり、ちょっとした月代わりの儀式というわけ。子供の頃カレンダーを破るのが楽しみで、先に破られていたりするとガッカリしたものだった。今は先に破る人間がいないので私ひとりの楽しみ。変化の少ない日々に、月末に暦を破る小さな儀式はほんの少しだけフレッシュな気分を与えてくれる。時間を生きていることを思い出させてくれる。
ところで以前いちど日めくりを使ってみたことがあるけど、あれはダメ。めくり忘れて3、4日くらいすぐに経ってしまうし、めくりそこなった日数を一度に破るのは妙に虚しい気分だった。以来日めくりは使っていない。
プロフィール

胡舟

Author:胡舟
北海道オホーツクに在住し北の海のクラフトを作っています。

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