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レニー・トリスターノ

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レニー・トリスターノのCDを一枚だけ持っている。タイトルは「TRISTANO」。
精神がどん底のとき、ほとんど絶望した時はこれを聴く。
ヘッドホンをつけて、2曲目の「REQUIEM」を繰り返しかける。
直接頭の中に響くように大きな音で。
頭の中がレニーの固いピアノの音だけで一杯になるまで。
励ましでも癒しでもない。レニーの音楽は聴く者を突き放す。
「お前の苦悩など何ほどでもない。もっと絶望の底に沈め。どんどん深く」
まるでそう言われてるみたいだ。
テーブルに突っ伏して音楽だけで全身を満たしていると、だんだん快感に変わってくる。
ブラックホールを抜けるとホワイトホールがあるように、
絶望のどん底まで沈んでいって突き抜けてしまうような快感。
数年前、毎日が絶望の日々だった私は
毎日繰り返しレニーの音楽だけを聴き続けていたのだった。
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海のなかに

誰も知らない私だけの海がある
海の中に私の王国がある
そこには誰もいない
私もいない
冷たい海流に閉ざされた
水底にひっそりと佇む塔を
私はいつも思い描いてみる

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小舟にて

小舟というハンドルネームはドビュッシーの「小舟にて」という小曲から借りたことはサイトでも何度か書いているけど、なぜその曲からつけたのかは書いていなかったので記してみよう。

小さいころ読んだ絵本の中にとても印象に残った話があった。話というより映像と曲とが強く残っている。絵本にはソノシートがついていて、お話の朗読とBGM曲が入っていた。子供の私はソノシートをかけられないので、母が代わりにレコードプレイヤーにかけてくれる。(今でもおぼえているけど、フタを閉めると取っ手がついていて持ち運べるプラスチック製のポータブルレコードプレーヤーだった。)それを聴きながら絵本を読むのだった。
詳しいお話は忘れてしまったけど小さな男の子がいて、フクロウを飼っている。男の子の仲良しだった子が遠くへ転校してしまう。遠く海を隔てた島の町へと。男の子は海の無い町に住んでいて、海を見たことがない。友達が越していった島を地図で探してみる。「海ってどんなものだろう」とペットのフクロウに問い掛ける。すると絵本のフクロウの目の中に海が映っているのだった。そのとき「小舟にて」が流れ出す。フクロウの名前はたしかランプといった。「ランプの目の中に青い海が広がっていた」という一文を覚えている。いつもそのシーンにさしかかって曲が流れると、どこまでも青く透明な海原がふわっと目の前に広がっていくような気がした。私はこの曲が気に入って、母になんていう曲か訊いたら「小舟にて」だと教えてくれた。フクロウの目に映った海との美しい調べは、その時私の心に焼きついたらしい。

長じてから折に触れてドビュッシーの小舟にてのレコードを探したけれど見つけられず、やっと入手したのは勤めはじめてからだった。「小舟にて」は本来は連弾(2台のピアノで演奏する)のための曲なのだが、連弾による演奏はほとんどされずにフルートやハープなどで演奏されることが多い。(子供の頃聴いたのもたしかピアノではなかった。)当時はそのことに気づかず、ピアノ曲として探していたので長いこと見つからなかったのだ。あるとき思いついてフルートコーナーを探したら、あっさり見つかった。今はフルート演奏、ハープ演奏のCDを持っている。

このように映像と音楽が一体化して強く印象に残っていることが多い。多分私は視覚型の人間なのだろう。好きな洋楽なども、元は映画のワンシーンで流れていた曲が多い。
今でも小舟にてを聴くと、静かな入り江と真っ青な海の映像が浮かんでくる。私にとってはまっすぐ海に繋がるイメージの曲なのだ。それにこうしてハンドルにつけてみると、実に自分に合っているなぁと思う。小舟の不安定さはまさにどんぴしゃ。しかもうまいことに私は頭位性めまい症、日常的に眩暈もちなのだ。常にゆらゆらくらくら、まったく小舟そのものだと思う。

流氷

能取岬に流氷を見に行った。
肌が切れそうに寒いのに、目の前の風景に興奮してどこまでも歩いてしまう。
いくらでも写真を撮ってしまう。
眼下をオオワシが横切っていった。
岬の上には地上と違った空気が流れている。
自然のエネルギーが静かに辺りを浸している。

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桜貝

桜貝は爪によく似てる。
少女の艶々した、優しいピンク色の爪。
片腕を取り替える川端の小説みたいに、
一日だけ桜貝を爪にすることができたらいいのにな。

脆い壊れやすい爪だから、その日は何もしないで過ごそう。
古い音楽でも聴きながら、ゆっくり時が流れるのを感じたら
いつしか昔の自分に戻っているかもしれない。
下の名前も忘れてしまった男の子と
暖かい海で桜貝を拾った頃の自分に。

いえ、昔の私に戻りたいとは思わない。
でももう一度あの頃の気持ちになって確かめてみたいこと。
あの日の海の潮の香りも、こんなに苦かったかしらと。

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うにまる

今年はまだうにまるを見ていない。
うにまるが出来るのはタイヤのホイール部分。厳冬の日に1時間以上のドライブをするとできるのだが、少し水の浮いたような場所を走ること、マイナス5度以下の寒い日であることなど、条件が整わないとダメらしく、ひと冬に一度くらいしか見られない。だから見るとけっこう嬉しい。うにまるという名称はどこかのサイトで呼んでいたので、私もならってそう呼んでいる。言われてみればうにまるとしか言いようの無い物体である。

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プロフィール

胡舟

Author:胡舟
北海道オホーツクに在住し北の海のクラフトを作っています。

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