ラジオを聴いてたら今日は春の歌特集でさくら、ちょうちょ、早春譜などなどおなじみの唱歌オンパレードを作業しながらなんとなく聴いていた。春の歌ってたくさんあるんだな。私は「花の街」と「おぼろ月夜」が好きで、たまに口ずさんだりする。花の街はつい先日亡くなった江間章子史の詩が美しい。

北海道も今は春。でも内地の春とはまるで違う。私がこちらで春を感じるのは、あちらこちらでちょろちょろ水の流れる音がすること。地面の温度が上がり、道の雪が溶けて溝に流れ込む音。少し山に入ってもあちこちに小川が出来て、雪解け水が絶え間なく流れている。もう少し暖かくなると木々がいっせいに芽吹く。それはうららかとかのどかという感じじゃなくて爆発的だ。一ヶ月春が遅く一ヶ月秋が早い北国で、春の号令と共に自然がスタートダッシュする、そんな感じ。雪が溶けたときはもう初夏なのだ。雪が残っていてまだ花も緑もないけど、雪解けの気配があちこちでする、それが北海道の春だと思う。

春の歌を聴いてたら、菜の花畑が月夜にけぶる内地の春が懐かしくなった。窓辺に花の鉢が並ぶ風の温かい町を、桜並木をのんびりあおぎ見ながら歩いてみたくなった。

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シャボン玉

シャボン玉液を買ってきた。
ベランダや二階の窓辺に置いて、休憩の時にちょこっと吹いてみたりしてる。
シャボン玉ってなんて綺麗なんだろう。
丸くて軽くて、虹色で。あるかなきかの風に乗ってふわふわ舞い上がって。
自分で吹いて自分で見とれる。
見ているうちにすぐ消えてしまうから、また慌てて吹く。
玉の向こうに透ける青空の青さに気づく。
浮き玉と共に、人間が作り出した最高の芸術品のひとつだね。大げさかな。
でも私は本気でそう思ってる。
私がたとえこの先どんなスゴイものを作ったとしても、
シャボン玉にはかなわない。

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おこげちゃん

ナナは茶色とこげ茶と黒とベージュがまぜこぜになっている。トラ縞があるようなないようなだんだら模様。前はもっと全体に色が濃かったんだけど、年を取って最近はすこし白っぽくなった。
頭のてっぺんが特に黒いので、指で頭をちょんちょんと撫でながら「ナナちゃんはおしょうゆ味のおせんべね。おしょうゆつけて焼いたら、ここんとこ焦げちゃったのね」といってからかう。すると「そうよ、焦げちゃったのよ」という風にワーと小さくなく。「おこげが香ばしくて美味しいのよね。おこげちゃん」と撫でてやると「そうよ、美味しいのよ」という風に目を細める。

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プロフィール

胡舟

Author:胡舟
北海道オホーツクに在住し北の海のクラフトを作っています。

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