サクラサク

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上ところの金毘羅神社が桜の名所らしいと夫がききこんできて、いい天気につられて行ってみた。遠くから見ると山の一部がピンクに染まっていてすぐわかった。石段をせっせと登る。息が切れる。頂上についたら金毘羅様に手を合わせ、ついでにおみくじをひいてみた。大吉!

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今度は桜の散策道を下りてくる。ものすごく空が青い。桜のアーチに飾られた小道は、昔住んでいた洗足池の桜山を思い出させた。
頂上からのぞむと水を入れたばかりの水田が広がっていた。

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子供の心

晴れた日はシャボン玉が吹きたくなる。でも吹いてるときに家の前を人が通ると、つい物陰に隠れてしまう。いい大人がと思われるのがなんとなく気恥ずかしい。

思えば大人になってできなくなったことってたくさんあるな。例えばスキップすること。口笛を吹きながら歩くこと。(私はへたくそなので息が漏れて変な音だ。)浮き輪をつけて海にぼんやり漂うこと。たて笛を吹くこと。桜の花びらをそっと両手で受けること。

桜の花びらを手で受けるのは、今でも人が見ていなければやってしまいそう。もうじきやっとこちらの桜も咲き出す。そうしたら久しぶりにやってみようかな。あわてて花びらをつかもうとすると、軽い花びらは風にあおられてクルクル飛んでいってしまう。うまくうけるには、花びらの下に手をそっと持っていって落ちてくるところを静かに受ける。掌のカップにピンクの花びらが溜まっていくのは楽しい。

エリカ

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庭のエリカの花が良く咲いたので写真を撮った。久しぶりに青空が広がって気持ちがいい。草木も喜んでいるみたい。

エリカの花が私は大好き。欧米ではヒースと呼ばれ、痩せて乾燥した荒野に野生で生えているらしい。「嵐が丘」などイギリスの文学を読んでいるとよくヒースの丘が出てくる。以前イギリスに旅した時このヒースの丘が見たくて、郊外の方まで足を伸ばしてみたけど残念ながら見ることはできなかった。
エリカはとても種類が多く、日本で見かける鉢植え売りのものはオーストラリア原産種が多い。これらは暑さに強く放任でも育つので、鉢植えを庭に植えたらびっくりするくらい育って低木のようになったりする。私の実家にも竹箒程に育ったエリカが庭ににょきっと立っていたっけ。
北海道で売られているのはこれらとは全く性質が異なり、イギリスの荒野のヒースと同じ寒冷地原産の種で、背は高くならず地面を這うように横に広がる。成長は遅い。シックなワイン色を帯びた細かい花は球根花との相性もとてもいい。体を低くして顔を寄せれば、芳しい香りもする。

ガッチャマン

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羽根形貝殻と蜻蛉玉のストラップ「SEA-WINGシリーズ」の新作ができました。
その名も「ガッチャマン」。羽の形からなんとなく名づけました。
そういわれるとガッチャマンにしか見えなく…なりません?

創作クラフト・アクセサリー 胡舟クラフト

エゾエンゴサク

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エゾエンゴサクはちょうど今ごろ咲く北海道の野草。漢字で書くと「蝦夷延胡索」という難しい字になる。
日当たりのいい林の縁や土手などに群生している。少し湿った腐葉土っぽい土が好きらしい。掘ってみると地中に丸い親指代の球根があって、根はほとんどない。掘っている途中でケシ科特有の細長く弱い茎がちぎれてしまうので、移植は大変難しい。
青い花好きのくせにこの花のことは北海道に来てから知った。もっともこちらではおなじみの野草だけど、本州で育てようとしても東北より南では無理。それくらい暑さを嫌う花なので、本州ではあまり知られていないのだろう。野草というにはもったいないくらい、とても繊細で華やかで美しい花。エゾエンゴサクが咲くと私は必ず車で群生地を見に行く。(ちょうどGW頃なので都合がいい。)何箇所か自分で見つけたお気に入りの場所があるのだ。林の底を水色に染めて咲いている様子を見ると「今年も会えたね」って幸せな気持ちになれる。

球根花

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庭のチオノドクサが咲いた。澄んだ青に底白の花は、辺りの光を集めて撒き散らしてるみたい。宮沢賢治「チューリップの幻術」では光りの酒を撒き散らすのは真っ白なチューリップだけど、チオノドクサもそんなイメージだ。
この他にもシラー、ヒヤシンス、ムスカリなど青い花の咲く球根が一斉に花をつけてる。何にも手をかけないのに、厳しい冬を越えて毎年さいてくれる可愛い球根花たちに、春になるたび感謝の気持ちがわく。青い花を育て始めて10年以上になるけど、未だに花を育てるのがヘタクソで春先に何鉢も枯らしてしまう私にとって、球根は実にありがたい愛い奴なのだ。でもこれら小球根花の盛りは短い。きれいに咲いたと思っても2日か3日もすればしなびてしまう。だからよけい愛しいのかもしれない。
プロフィール

胡舟

Author:胡舟
北海道オホーツクに在住し北の海のクラフトを作っています。

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