I LOVE WAKKA

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ワッカ原生花園はいま夏の花の見ごろを迎えています。
今がちょうど見ごろのエゾゼンテイカ。(蝦夷禅庭花)
湿原のあちこちで群落を作っています。
オレンジシャーベット色の、私の大好きな花。

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背の高いオオカサモチソウ

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先代萩

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エゾスカシユリ。
山や野原に生える可愛い小ぶりのユリ。うちの庭にも生えてます。

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ハマナス。これから夏中咲き続け原生花園に爽やかな香りが漂います。

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夏のオホーツクの旅はいかがですか?
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浮き玉としずくガラスのオブジェ

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ガラスの浮き玉、ワイヤー、しずくガラスを使ったサンキャッチャー。
ドロップビーズは全てバーナーワークでハンドメイド。

海の素材を使ったクラフトを創作しています。
胡舟クラフト

羽形貝殻とランプビーズのストラップ

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羽の貝殻はオホーツクの海岸で見つけています。
ランプビーズは手作りしています。
詳細は拙サイト胡舟クラフトに掲載。

旭川

旭川の街ってなんかいい。
北国らしくちょっと重っくるしい。街はどんどん新しくなってるけど、壊れかけた小屋みたいな家とか石造りの倉庫とかレンガの建物とかがまだ残ってる。そういう古い建物はすごく人間臭い表情を持っている。入り口から薄暗い階段が覗いてその中央辺りになぜかビーナスの彫刻が置いてあったり。傾いた軒先を鉄のパイプで突っかい棒してあったり。駅前はすっかり新しいビルになってるけど、少し通りを入ると古びた自転車屋とか古道具屋とか種屋とかがあって。古くなって綻びてるとこや継ぎのあたってるとこ、丸ごと取り替えてしまったとこがある着物。でもまだまだまだ着れる、そんな感じ。いつか旭川の街をゆっくり散歩してみたい。

器用?

たまに器用ですねといわれることがある。でもそういわれると戸惑う。自分では全然器用だと思っていないからだ。器用だったら今ごろもうちょっとマシな生き方をしてるんじゃないだろうかと思う。
おそらくそう言ってくれる人は作品を見て、私が節操なくいろんなものを作るので褒め言葉として言ってくださるんだと思う。だけど、私がやっているのはほとんど作ることだけであり、その他のことは何もまともにやっていないのだ。だとしたらその一つだけのことくらいは人並み以上に出来て当然だし、そうでなければいけないだろうと思う。私が考える「器用な人」というのは、その人の専門分野以外のことでもそつなく手際よく出来る人のことだ。そうじゃなくて手先が器用ってことでしょというなら、細い針に糸を通すのがうまいとか魚を食べるのが上手とか、そういうことじゃないかしら?(私はどちらも上手くない。)
私が作業しているところをもし誰かが見たら、間違っても器用とは言わないと思う。作業に夢中になると周りが見えなくなって、しょっちゅう物を無くしては探し回っているので、効率が悪いことおびただしい。作業そのものも自分でも笑ってしまうくらい危なっかしい。はっきりいって人より絶対不器用な方だと思う。
あと物作りを本業とする人、特に創作をするクリエイターに「器用ですね」というのは考えものだと思う。言われた方は褒め言葉の逆に聞こえてしまうことがあるからだ。私も常々手先の器用さだけで出来ているような物は作らないようにしようと気をつけている、つもり。(なんだか偉そう…。まだそんな段階じゃないんだけど。)
ともかく器用っていわれるのはあまり嬉しくない、というお話。

庭の花

こちらに来た当初は熱心に庭のことをやっていたのだが、ここ2年ばかりはたまに草むしりするくらいでほとんど庭をかまってやらなかった。球根も古くなって年々花が小さくなってきたし、当初植えたものもだいぶ淘汰されてしまった。今年は新しい苗や球根を植え付けて、時間があれば中耕もしてやろう。

もともとこちらにきたら園芸をやるつもりだった。できればそれで商売をしたかった。それなりに下調べやしかるべきところに相談に行ったりした。庭の広い一軒家を借りたので、テストも兼ねてたくさんの植物を育てていた。でも、結局園芸を本格化させることはなかった。だんだん行動してるうちに、自分には向かないし無理だと感じた。今ではそれでよかったと思っている。
庭に出て背中に日を感じながら土を掘ったり草を採っていると、だんだん他の事はどうでもよくなってくる。ほんわかした気分になる。しかしそれだと制作中のテンパった気分が殺がれてしまうので、クラフトを本格化させてからは努めて庭にかまけないようにしてきた。おかげでだいぶ原野みたいになってるけど、今年は少し心境の変化というか、また花をやりたくなっている。周囲の花にやたらと目が行く。制作もしつつ、合間に庭も楽しめたらいいと思う。

インレイ

インレイ(inlay)は英語ではめ込むという意味で象嵌のことを言う。このところ私がかかりきっているのがこれ。木に溝を彫って貝殻や金属片を埋め込み、磨き上げて仕上げる。工程が何段階もあって複雑な細かい作業だけど、やっていると時間を忘れて熱中する。銘木は単体でも磨くときれいなのに、そこに真鍮やアオガイなど異素材の輝きが加えられ、全体が完全にひとつになるまで磨かれたときの美しさはなんともいえない。とはいえまだはじめたばかりで、腕が未熟なのがあれだけど。
インレイの作業をしているとき、ふとこれって人生と同じだと思った。さまざまな美しいものを刻み込んでいこうとするけど、時々手元が狂って思わぬ傷をつけてしまう。望まない物が刻印されてしまうこともある。うまくサンドペーパーで削って消せる小さな傷もあれば、消えない傷もある。それはそれとして模様にしてしまったり、上からまた何かはめ込んだり。そうして最後に磨き上げてどんな模様が浮かび上がるのかはまだわからない。大切なのは一番最後に美しいものが浮かび上がってきて、それをわぁきれいって思えるかどうかだけ。きっとそうだ。
プロフィール

胡舟

Author:胡舟
北海道オホーツクに在住し北の海のクラフトを作っています。

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