硬木と時計部品のキーホルダー



「木と時計部品のキーホルダー」。上が縞黒檀の「コル」、下がシャム柿の「ユーク」。
時計部品にはまったときやたら購入した中に、袋一杯の風防ガラスが。買ったはいいものの使い道が思いつかず。これをなんとかせねばと作ってみたキーホルダー、ありがたいことに好反応を戴いている。やはり時計部品は時計部品同士合わせて正解だったようだ。
黒檀の方はスチームパンクを意識してソリッド+ジャンクな雰囲気に。スチームパンク、好きなんだよねぇ。シャム柿は初めて使ってみたけど削りやすくて感動。独特の煙のような柄を生かすため、もにゃっとした形にしてみた。黒檀はシルバーが合うけどシャム柿はゴールドが合いそうなので、腕時計の針を集めて羅針盤のようなイメージで。キーホルダーパーツも市販で気に入ったものが無かったので、別のパーツを組み合わせてつけている。

創作クラフト&アクセサリー 胡舟クラフト

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秋吉敏子のソロピアノ



秋吉敏子をいつどんなきっかけで知ったのか思い出せない。ぼつぼつジャズを聴きだした中学生あたり?中学生でジャズなんて生意気なって感じだけど、面倒くさがりで流行の音楽にも疎い子が、たまたま習ってたポピュラーピアノの影響で身近だったジャズピアノを聴いていただけだった。でもジョージ・シアリングやオスカー・ピーターソンのアルバムはピアノの先生に借りて聴いたのを覚えているけれど、秋吉敏子は確かに自分のお小遣いで買ったのに最初のきっかけがどうしても思い出せない。ともあれ当時このアルバム「秋吉敏子ソロピアノ」に出会ったことを良かったと思う。その後ずっと私の中で居場所を占めることになったから。

長く廃盤だったのがやっとCD化されて久しぶりに聴いている。(アルバムは実家に置いてきた。)ひとつひとつの音やタッチの感じを、記憶と確かめるように聴く。時の隔たりが存在しなかったごとく、それは頭の中のフレーズとぴったり合わさる。「ああ敏子のピアノの音だ」と思う。長く離れていた仲良しと久しぶりに会って、昨日終わった会話の続きをはじめるみたいに話しだす、そんな感覚。
独特の前のめりに転がるような早弾き、強いけれど決して荒っぽくないタッチは時に夢のように繊細な、時に静謐なメロディを紡ぎ出す。(女性ピアニストに多い、やたら力強さを強調して叩きまくる演奏は好きではない。)不協和音や和声を使ってるところとかとても個性的で大好きだけど、何より惹かれるのは「孤高の佇まい」のようなもの。それは毅然とした大人の強さと、少女の夢の真っ直ぐさとを併せ持っていて彼女独特の魅力を作っている。アルバムジャケットの肖像を見てその時秋吉さんの実像は知らなかったけど、意志の強そうで繊細そうな美しい女(ひと)だな、と思ったことを覚えている。

アルバムでは特に2曲目のバラードPOLKADOTS AND MOONBEAMSをよく聴いていた。必死になって最初の何フレーズかコピーもした(笑)。転げるような右手のフレーズとところどころでまるで楔を打つように強くなるタッチのイントネーションとか、面白いなと思いながら。左手はスタンダードな運び演奏なので、右手の個性的な「転がり」が強調されてなにか気持ちよさそうな感じがする。一転してレールを走る汽車のような力強いリズムを刻む左手が爽快なOLD DEVIL MOONも大好きな演奏。一聴するとポキポキしたぶっきらぼうな感じがする中に、しなやかなで不思議な美しさとユーモアが感じられる。このユーモアはS・ジョプリンの名曲MAPLE LEAF RAGの演奏にもよく現れていると思う。(家にMAPLE LEAF RAGの譜面があったけど、ずっと秋吉さんの弾いたような曲だと思いこんでて同じようなリズムで弾いていた;)
その後「孤軍」なども買ったけど、ビッグバンドが好みでないせいかもうひとつ気に入らず、私にとって秋吉敏子はソロピアノ・プレイヤーであり続け、唯一のソロアルバムが全てだった。彼女本来の活動である夫君ルー・タバキンとのオーケストラ結成前に録音されていた貴重なソロアルバムに出会ってしまったわけだ。その後30年間続けたバンド2003年に解散した現在、秋吉さんは再びソロピアノで活動している。

POLKA DOTS AND MOONBEAMS

折りバラのくす玉


折り紙のバラのくす玉が完成した。
5月3日の記事の福山ローズと、
川崎博士版の「半開きバラ」、合わせて50個。
それと隙間には4分の1サイズのミニバラを折って着けた。
途中で折り紙が足りなくなったけど、
半切れ使いかけの折り紙も残っていたので
貼り合わせて、1枚にしてから折った。
なのでバイカラーのバラが5-6個混じっている。
房は手持ちのピンク色の紐をほどいたけど、
欲を言えば深みのあるグリーンにしたかった。
とりあえず色を合わせてピンクのトンボ玉もつけた。
普通折り紙くす玉は折り紙同士を束ねて糸で通すのだけど
折りバラは底面が平たいので、
発泡スチロールの玉に赤い薄紙を下張りして
そこにグルーガンで着けていった。
ガラスだの貝だの青くて冷たい感じの物が多い部屋が
暖かく華やかになったように感じる。
古折り紙たちも、折り紙人生を昇華できたろうか。


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アストロズの星

アストロズを引っ張っている松井稼頭央
久しぶりにカズオの記事キタ━━━━ヽ(・∀・ )ノ━━━━!!!!
いや合流してから活躍してるのは知ってたけどね、ファンとして当然。日本のスポーツマスコミはアホのすっとこどっこいなので横並びに同じ話題しか取り上げず個性も思想もあったもんじゃなく勝手に決めた人気者にだけちやほやするので、メジャー報道は毎日あれどカズオの活躍になかなか陽が当たらない。こちらから情報を探さないといけない状態。だからたまにこういう記事になると嬉しさよりも「もっとドンドン報道せんかい!」という怒りが先にたってしまう。ここ毎日のように活躍してるのにさ。私は言いたい、松井稼頭央のような選手こそもっと取り上げられるべきだと。だってカズオは純粋にやり甲斐を求めて新しい環境に畏れず飛び込んでいける稀有な選手だからだ。

松井秀、イチロー、松坂、福留などマスコミを賑わす選手たちは皆優秀で活躍もしてるけど、有名球団と高額な契約を結んでいるので金額に見合った活躍をしなければならないのだともいえる。でもカズオがいるアストロズは「メジャーのお荷物」とまで言われる万年最下位の貧乏球団。そこにカズオは自らの意思で移籍を決めた。前年ロッキーズのミラクル快進撃の原動力となって強烈な印象を残し、本人も若いチームを愛しすっかり一体となって「ここで頑張りたい」と言っていたから残るのだろうと思っていたら、思い切り良く移籍を決めてちょっと驚いた。アストロズの新監督にダメチームの牽引役に是非と見込まれて、「監督の情熱と新しい場所での挑戦を考えて、悩んだ末決意」したのだそう。やはりカズオらしいなぁと感心したのだった。(移籍金に目がくらんだなんて言ってる奴は目玉のかわりに節穴が開いてるだけ。)長年見てるからよくわかる、カズオが常に新天地を求めるチャレンジャーだってこと。
日本人の選手は言葉の不自由さからか環境の変化を望まない人が多い。あのイチローでさえ勝てる球団に移って優勝旗目指しチーム一丸となって闘うという野球本来の喜びよりも、住み慣れた万年弱小チームに留まり高額保証の元で自分の記録をせっせと伸ばす方を選ぶのだ。でもカズオには日本人には珍しい素晴らしい才能、”驚異的なコミュニケーション能力”がある。どこの地域のどんなチームに行ったとしても、あの明るさと前向きさの魅力ですぐ友人やファンをたくさん作ることが出来る。公式日記を見ればそれはよくわかる。旧西武関係者はじめこれまで所属したメジャーのチームメイトだけでなく、普段から実にさまざまな人たちとオープンに付き合っている。おそらく本人も自分のコミュニケーション能力に自信を持っているからこそ、畏れずに新しい環境に飛び込んでいきそこで力を発揮できるのだと思う。これは素晴らしいことじゃない?(今となっては契約にギリギリと縛られず自由な意思で行動を決められる環境にあることを、カズオのために良かったと思う。)海外で日本人選手が活躍するのは当たり前になった感ありだけど、外国で本当の仲間を作りその土地を愛し、そこで本当に愛されるようになった人はまだあまり見ていないように思う。私みたいに他人とのコミュニケーションがとことん苦手な人間にしたら、カズオは太陽や星のように眩しい存在。もっとカズオのような人が増えるといいなと思うのだ。

ところで我が家では時ならぬアストロズブームが起きていて、公式キャップを購入しようかという話になっている。いくつか種類があって悩みまくりなかなか決まらないんだよなー。アストロズの☆、あの星は私には松井稼頭央自身に見えるのだ。(照



きゃぁカッコいい☆カズオ!(スライドしてる選手が西武っぽくて笑えるわ)

ROSE PAPIER



たまにふとしたきっかけで、何かにすごくはまってしまうことがある。そうなったら最後、一日中それをしないと気が済まない。リリアンを何メートルも編み続けたり、ウクレレ初心者から一日でマイウェイを弾いたり、吉祥結びに和紙ちぎり絵、モチーフ編みに重ね箱作り、苔玉果実酒草木染め、ビーズにヘンプに多重録音…etc。アクアボタン作りにはまったときは一気に20色以上作った。ほとんどが一過性の麻疹(はしか)のようなもので終わるけど、気が済むまでやらないと憑き物が落ちず他の用に支障をきたすので、「はまったときはそれをやり続けること」を自らに許している。

そして今、折り紙のバラにはまっている。写真のバラは名前を福山ローズという。折り方がサイトで丁寧な手順と共に公開されているので、それを見ながら折った。一枚の紙が立体的なバラに変じていく驚き。自分の手で折りあげた花びらが立ち上がる瞬間は感動的だ。
おりがみWEB(福山ローズ誕生のいきさつ、折り方)
(上記サイトで最後に楊枝を使い花びらをカールさせるとあるけど、楊枝より長めの竹串や千枚通しを使ったほうがやりやすかった。)

使用した紙は私と妹が子供時分に使っていた、30年以上も昔の折り紙。今のもののように艶々してなくて紙も薄く、水に濡らすと色がにじんだりする。やたらと物持ちの良い母が箱に入れて仕舞ってあったのを見つけて持ってきたのだけど、折り紙の出番はほとんど無く私の引き出しにずっと入れっぱなしになっていた。何かで使ってやりたいと時々折り紙の本などを見ても食指は動かず。平面的なのが好きではないのだ。そういえば風船とかハスの花とか、昔ももっぱら立体ものばかり好んで折ったっけ。せっかく長い時間とっておかれてたのだから、最後を飾るに相応しいものを折って全うさせてやりたい。折っておしまいじゃなく作った後も見て楽しめるようなものがいいな。…

たまさかネットで見つけたバラを見てこれだと思った。一枚の紙から折られているとは信じがたい豪奢なそれは、考案者の名が冠されて「川崎ローズ」といった。折り方を求めて調べるうち行き着いたのが福山ローズ。難易度の高い川崎ローズを誰でも折れるようにと、福山工業高校の生徒さんたちが簡易版にアレンジしたものだった。可愛らしいバラに生まれ変わって、古折り紙たちも喜んでいるような気がする。目標はこのバラでくす玉を作ること。とりあえず50個くらいは折らなくちゃ。そしてそのうち本家川崎ローズにも挑戦したい。

折り紙夢WORLD 花と動物編--川崎敏和
川崎博士のバラ比較 (この中のタイプ4が福山ローズの原型)
ATELIER Silver-Hobby(川崎ローズでくす玉を作った方)
プロフィール

胡舟

Author:胡舟
北海道オホーツクに在住し北の海のクラフトを作っています。

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