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君子蘭



クンシランが咲いた。15輪と今年はちょっと少なめだ。
夫がクンシランの鉢植えをもらってきたのはもう6年くらい前。来年花が咲くよと言って職場の人がくれたそうだけど、正直「クンシランかぁ…」と思った。クンシランて古びた食堂とかの日の当たらない隅にひっそりと置かれてて、どこか作り物みたいな雰囲気のあれでしょ。それに冬はリビングの窓際は避寒のために取り込んだ鉢植えが所狭しと並ぶのに、そこにこの大きな鉢が加わるのか。うーん微妙‥。ともあれクンシランとの付き合いはこうして始まった。
実際部屋に置いてみても大きな葉がワサワサとついてはいるけどそれだけで、水が欲しいのか日当たりが欲しいのかもよくわからないし、ほとんど植物らしい表情がなくて無機物ぽい。時々葉の茂みを割って新しい葉が出てくるのが、唯一生物の証らしい。部屋に置きっぱなしのせいでうっすら埃が溜まるので、雨の日は外に出して「洗濯」するようにした。普段がそういう置物状態なので、花が咲いたときは意外な豪華さにちょっと見直したりした。
3月半ばになると、新葉の出る場所からつぼみをたくさん付けた顔をのぞかせ、ゆっくりと立ち上がってくる。今年はいくつ咲くかなと何度もつぼみを数えてみる。これまでの最大は21輪だった。頭頂部にあるつぼみからだんだんに色づいてゆき開き始める。全部の花が開いて花全体が濃いオレンジ色のボールのようになるまで1週間ほどかかり、そのあとも10日くらい咲き続けている。この「つぼみが出てから花が咲き赤い実をつけるまで」が、ようやくクンシランの命を感じられる期間だ。それが済むとまた部屋の隅の静物にもどる。
ほとんど放りっぱなしでいるのに、いつのまにか2鉢に増えてしまった。「君子の交わりは淡きこと水のごとし」というけど、クンシランとの付き合いはまさにそんな感じである。
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胡舟

Author:胡舟
北海道オホーツクに在住し北の海のクラフトを作っています。

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