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日曜美術館30年

日曜美術館30年の放送を見た。芸術家について著名人ゲストが語るシーンで「この人はこの画家の絵が好きなのか」というのが、どれもなんとなく納得できる気がして面白かった。ルドンについて語った武満徹の音楽はどこかルドン的だし、八木一夫の彫刻を好きだと語る司馬遼太郎もなるほどなと。壮大な構想の下に歴史事実をひとつひとつ検証し組み上げていく小説はたいへん建築的というか、意表をつく造形が独創的な八木作品を愛するのもむべなるかな、という気がした。私の好きな加山又造や田中一村も出たし、山口蓬春の制作シーンでは最晩年の取材ながら微光にけぶるようなキツネの柔毛の表現など、流石と見とれた。

田中一村やリトアニアのチュルリョーニス、最近では石田徹也などを初めてメディアで広く一般に紹介した点で、日曜美術館の功績は確かに大きなものだと思う。それでも何度も繰り返し出てくる有名アーティストに比べたら、世に知られていない作家が取り上げられるのは1割にも満たないだろうし、そこが大いに不満。それに「初めて紹介した功績」を強調していたけれど、これら元無名作家は決してNHKが見出したものではないはず。埋もれている良品を探し、丹念に拾い出しては情報を収集する地道な活動にスポットが当てられることはほとんどない。

とはいえ美術文化に触れられる機会がほとんどない地方住まい、アートに飢えているので日曜美術館はほぼ欠かさず見ている。もっともルノワールだの萩原守衛などはとばしてしまうけど。
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胡舟

Author:胡舟
北海道オホーツクに在住し北の海のクラフトを作っています。

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