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北大植物園のタロ

五月のよく晴れた日、札幌の北大植物園を訪れた。きれいな芝生が広がる園内には大きな樹が濃い陰を作っていた。奥まで歩いていくと、昔懐かしいような建物。札幌農学校当時の建物を移築して今は博物館になっているらしい。



一歩入ると薬品の臭いが鼻を衝く。天井まで届くようなガラスケースがたくさんあり、中は全て生物の剥製だった。おなじみのヒグマやフクロウ、絶滅したエゾオオカミや鳥も海獣もあった。見学者は私ひとり。剥製の動物たちに圧迫感を感じながらも歩みを進めると、突き当たりのガラスケースに「タロ」がいた。南極犬タロのことは知ってたけど、こんなところに居るとは思わずいきなりだったのでちょっと驚いた。でもタロを見た瞬間、生きてる犬みたいに可愛いと思った。それまで見てきた野生動物の剥製に感じた圧迫感や怖さは、タロからはまったく感じなかった。黒いもしゃっとした毛で耳がちょっと垂れてて、こちらを見て笑ったように口を少し開けている。思わず小声で「タロ、タロ」と声をかけた。
説明を読むと、タロは南極で奇跡の生存が確認された後もさらに2年越冬隊と行動を共にし、日本に帰ってからは北大植物園で飼育され、9年後(1970)に14歳で天寿を全うしたそうだ。ふーん、詳しい話初めて知った。ただの私の”感じ”だけど、タロは人間が好きだったんじゃないかな?愛されている動物特有のふわっとした優しい、人懐こい雰囲気を感じた。なんだか人間に会えて喜んでるみたいな。もう少し側に居たかったけど、掃除でもするのか係の人が入ってきたので博物館を後にした。
もしも北大植物園を訪れる機会があったら、ぜひ博物館のタロに逢ってきて欲しいと思う。きっと喜ぶと思うから。
プロフィール

胡舟

Author:胡舟
北海道オホーツクに在住し北の海のクラフトを作っています。

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