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ファンタジア

『ファンタジアと発明を利用する方法である想像力は、形成されては絶えず変化しつづける。
この想像力は機敏で柔軟な知性を必要とする。
つまり、いかなる種類の先入観からも開放された精神、
どんな場合にも自分のためになることなら何でも学び取ろうとする精神、
より適切な意見に出会ったならば自分の意見を修正できるような精神を必要とするのである。
したがって、想像力のある個人とは、絶え間なく進化しつづけるのであり、
その想像力の可能性は、あらゆる分野において、絶えず新しい知識を取り入れ、
そして知識を広げつづけることから生まれる。
想像力を欠いた人とは不完全な人であり、
そういった人の考え方は、目の前に立ちはだかるさまざまな問題に立ち向かえず、
おそらくいつも想像力のある誰かに助けを求めなければならないだろう。 ‥
想像力のある人は、常に共同体から文化を受け取り、そして与え、共同体とともに成長する。
想像力のない人は、だいたい個人主義者で、
頑なに自分の意見を他の個人主義者のそれと対立させようとする。
個人的問題よりも社会的問題に従事するほうがずっと正しい。
社会的問題は集合体に関わるものであり、これまでも、そしてこれからも存在しつづける。
集合体の文化的成長は、個人としてのわれわれに、
つまり、われわれが集合体に与えるものにかかっている。
われわれは集合体そのものなのだ。』

ブルーノ・ムナーリ(Bruno Munari) 「ファンタジア(Fantasia)」より

ブルーノ・ムナーリはイタリアの美術家で、グラフィックデザインやプロダクトデザイン、彫刻、絵本など多彩な活動をした人。優れた教育者でもあったそうだ。ムナーリの絵本を探していたのだけどたまたまこの本を見つけ、最初は翻訳物特有のとっつき難い文章に苦労したけど読み進んでいくうちに大変感銘を受けた。かといって内容を説明するのは難しい、何度も読み返しているけどまだまだ理解できていない。人類の創造活動の元になっている自由な着想や突飛な思い付きをする能力をムナーリはファンタジアと名づけた。ファンタジアと想像力、発明、創造力を自由に働かせ活用させてクリエイティブになるにはどうすればよいのかを、多数の美術品や写真やプロダクトを実例として引用しながら解りやすく解説してゆく。クリエイティブになるというのは単に芸術や創造の分野の専門家になることではない。日常生活を人生を豊かに、幸福なものにするために重要なヒントなのだと思う。そのことについて書いているのが上の文章。深く感動したこの一文を自分の覚書として上に写した。特に「想像力を欠いた人とは」以下の文は昨今の犯罪を思い浮かべて感じるところがある。
プロフィール

胡舟

Author:胡舟
北海道オホーツクに在住し北の海のクラフトを作っています。

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