エゾエンゴサク

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エゾエンゴサクはちょうど今ごろ咲く北海道の野草。漢字で書くと「蝦夷延胡索」という難しい字になる。
日当たりのいい林の縁や土手などに群生している。少し湿った腐葉土っぽい土が好きらしい。掘ってみると地中に丸い親指代の球根があって、根はほとんどない。掘っている途中でケシ科特有の細長く弱い茎がちぎれてしまうので、移植は大変難しい。
青い花好きのくせにこの花のことは北海道に来てから知った。もっともこちらではおなじみの野草だけど、本州で育てようとしても東北より南では無理。それくらい暑さを嫌う花なので、本州ではあまり知られていないのだろう。野草というにはもったいないくらい、とても繊細で華やかで美しい花。エゾエンゴサクが咲くと私は必ず車で群生地を見に行く。(ちょうどGW頃なので都合がいい。)何箇所か自分で見つけたお気に入りの場所があるのだ。林の底を水色に染めて咲いている様子を見ると「今年も会えたね」って幸せな気持ちになれる。
プロフィール

胡舟

Author:胡舟
北海道オホーツクに在住し北の海のクラフトを作っています。

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