ビー玉の中

「キッチュレンズ工房」に影響されてビー玉レンズを作って撮影してみた。好天が幸いしたのか、瑞々しい雰囲気に撮れててご機嫌。これは面白い☆はまってしまった。ネットで探すとけっこう自作ビー玉レンズが出てくるところを見ると、影響された人多数と見た。

自作ビー玉レンズの仕組み。
例によって”見た目はどーでもいいや感”一杯だけど構造はよくわかりますねw。カメラにビー玉をかざしただけではどうしてもピントが合わなかったので、中に100均の虫眼鏡から外したレンズ(ほとんど単なる凸面ガラス)が1枚入っている。レンズを目にかざしてビー玉をのぞいてみたら、ビー玉の中の物に焦点が合う距離がほぼ10センチだったので、筒の長さを大雑把に12センチと決めた。たまたま持ってた紙筒がレンズの直径とピッタリだったので内側を墨汁で塗って使用。ボール紙を丸く切って中央にビー玉が入る穴を切り抜き、ビー玉をちょうど半分埋まるようにして瞬間接着剤で紙に固定。レンズの方はビー玉側から10センチの位置に両面テープで固定。ボール紙も当然内側を黒く塗ってから筒に接着。ビー玉は出来るだけ大きくて気泡や傷の無い方がきれいに写る。
こうしてビー玉レンズが完成したら、これをカメラのレンズの上にかぶせて撮影する。カメラキャップを使ってちゃんと固定できるようにすればいいのだけど、私は余分のキャップを持っていないので片手で押さえながら撮影した。普通のデジカメで試みたところピントがどうしてもきれいに合わず、ややボケになってしまう(上の紫の花の写真)。オートフォーカスだとジャスピンが難しくビー玉表面に合ってしまったりするのだ。それとズームでは焦点が合わずほぼ広角側で撮るので、液晶で確認すると点みたいにしか見えないのも痛い。結局デジタル一眼レフでマニュアルピント合わせで撮った方がうまく撮れた。デジイチって便利だな。カメラに関しては本当に良い時代になったなぁとしみじみ思う。

出来上がった写真を見てたらビー玉を透かした世界というより、ビー玉の中に閉じ込められた世界を覗き見てるみたいと思った。それならばとあえて気泡のたくさん入った玉を使い、ビー玉の表面にピントを合わせてみたのが上の写真。右側は「色とりどりのビー玉の詰まった箱」を撮ったもの。これはこれでいい感じかも。自画自賛?
ちなみにビー玉レンズは天地左右が逆に写るので、ファインダーを見ながら被写体をちょうどいい位置に収めるのがちょいと大変。それと魚眼レンズと同じなのでかなり被写体に近寄っても相当広い範囲が写りこむ。順光だと自分の影が写り込みがちなので注意。

ファインダーで覗くとこういう風に見えます。撮影者の影入り。