Wire Sculpture - ワイヤー造形物

ワイヤー造形作品「Aranetallum Marina(アラネタルムマリナ)」。タイトルはラテン語の蜘蛛、金属、海を合わせた造語。
以前から構想を温めていた、ステンドグラス用の色板ガラスとワイヤーと組み合わせて立体に作ってみた実験作品。いくつかのアイデアを試している。丸いフレーム部分が鉄ワイヤー、横の補強線は銅、板ガラスを留めつけたり蜘蛛の脚のような部分はアルミワイヤーを使ったので、ワイヤーの色を揃えるためにアクリル塗料で黒く着色した。このワイヤーに着色が実験その1。ワイヤーの質感を損ねずに自然に見えるならOK。
板ガラスをどうやってワイヤーで留めよう?四角いガラス片なら十字バッテンで留まるけど、理想はどんな形でもいけるようにしたい。考えた末円形にカットし1個づつフレーミングして留めることにした。これが実験その2。そして実験その3はハンダや接着剤を使わずワイヤーをねじるだけですべてを固定すること。これが一番大変だったけどなんとか完成させられた。
どうしても有機的な形にしたくて深海微生物などの図鑑を見て参考に。脚のような部分はアルミワイヤーをロープ状に編んで伸ばして作った。6メートルのワイヤーを編むと18センチになり、ギューギュー伸ばしてもやっと25センチ。先端のガラス玉はバーナーワークで、半球形のガラスジュエルは板ガラスを窯で焼成して作った。非売品。
創作クラフトとアクセサリー 胡舟クラフト