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アクマの草

全国的に猛暑だけど北海道もこの夏は暑さが厳しくて雨が多い。その結果、すごい勢いで雑草が伸びる。切っても刈っても抜いても、気温が高いので一雨くればまたたちまち伸びまくる。猛暑の最中は草取りする気も起きなかったけど、ようやく少し秋の気配がしはじめたこのごろは毎日草取りに追われている。
庭の雑草の中で私が「悪魔の草」と呼んでいるのが3つある。トゲトゲだったり根が強くてなかなか抜けなかったりでどれも非常にやっかいな草。ちゃんとした名前を知らなかったのでこの際調べてみた。

1、チシマオドリコソウ 写真
初代悪魔の草。「千島踊り子草」なんて可愛らしい名前だけど、花の萼(がく)のところがトゲトゲで茎にも細かいトゲがついてる。花が終わった後トゲトゲの萼は種を包む殻となって地面に落ちる。この殻が乾燥したトゲは硬くさらに鋭くなってほとんど凶器と化す。庭仕事の最中気づかないでうっかり落ちた殻に触ると、飛び上がるほど痛い。しかも種の発芽率が100%以上あるんじゃないかってほど、こぼれ種からどんどん芽を出す。以前は株を抜いては庭の隅の刈り草の山に一緒に捨てていて、あるとき見たらチシマオドリコソウの芽が一面無数に出ていて寒気と眩暈が起きた。だから今では芽が出てるのを見つけたら即抜き取るし、うっかり見逃して種をつけてしまった株を発見したときは、種を落とさないように株ごとそっと抜き、乾燥させた後冬に薪と一緒に焼却する。イタチジソという呼び名があるらしいけど、そっちの方がぴったりくると思う。

2、アメリカオニアザミ 写真
名前からして凶悪そう。小さな芽であっても葉の表も裏も細かいトゲがびっしり生えているので、抜き取るときは注意を要する。素手では絶対無理なのでゴム軍手をはめて雑草抜きナイフで根から抉り取って抜き捨てる。(どうかするとゴム手袋さえ突き破るトゲなので出来れば刈りバサミ使用を推奨。)育つと背は2メートル近くにもなり、家と家の間の垣根の際とか目に付きにくい場所で夏になるとにょっきり立っててビックリしたりする。花こそなかなかキレイだけれど、萼にもトゲ葉にもトゲ茎にも上から下までオールトゲ。お前は何をそんなに守っているのだと訊きたくなるような完全武装植物。50センチにも伸びてしまったら怪我せずに刈るのは困難で、覚悟と完全武装をこちらも要求される。秋になると花が綿毛状の種になって風に乗ってふわふわ飛んでいく。そしてまた敷石の隙間などから芽を出す。始末におえない。「目標を捕捉したら殲滅せよ」の植物だ。

3、エゾノギシギシ 写真
最近になって悪魔の仲間にエントリーした。上の2つと違ってトゲは無いけれど、逞しさというかしぶとさはこれが一番かも。この草はゴボウのように太く丈夫な根が一本ずーっと土の下20センチくらいにまで伸びる。葉を引っ張って抜こうとすると上の方だけが切れて、残った根からまた葉が伸びだす。小さな苗でもゴボウ根が伸びているから根元に深くスコップを差し込んでそっくり掘り出さなくてはならない。丈夫なゴボウ根を掘り取るのは実にやっかいだ。柔らかい土ならさほどでないけど敵もさるもの、硬い粘土質の土や敷石の間とかスコップを入れにくい場所に好んで繁茂する。放っておくと葉をどんどん広げて大株になり他の植物を駆逐してしまう。さらにすごいのは抜き取ったこの草を庭の隅に捨てておいたら、しばらくたって刈り草の中から葉をもたげていたこと。なので抜き取った草にも油断せず、日向で干して完全に枯らさなければならない。またこの種が落ちたら最後みんな芽を出すのだ。「やっかいものほど生活力が強い」を地で行く、雑草にしておくには惜しいほどおそろしく生命力の強い草。

「雑草という草は無い。雑草は人間が勝手に与えた観念である」とそんな意味のことを読んだことがあるけど、ガーデナーにとっては植物博愛主義は意味がない。そんなわけでアクマの草との闘いは霜が降りるまで続くのだ。
プロフィール

胡舟

Author:胡舟
北海道オホーツクに在住し北の海のクラフトを作っています。

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