蔵行灯

20050923_34352.jpg

北見に新しく出来たインテリアショップモールを冷やかしていたら、蔵行灯を見つけた。ここで逢ったが百年目!売り物じゃなくてディスプレイ用だというそれを頼んで売ってもらった。やった☆
まさか地元で本物の蔵行灯に出会えるとは、しかもリーズナブルな値段で手に入るとは思わなかったな。東京の骨董屋で買えば最低でも1万はくだらない。蔵行灯はインテリアとしてけっこう人気があるようだ。灯りを入れないとき、中に草物の鉢でも飾っておいてもなかなか風情がある。

和骨董の雑誌で見た蔵行灯に強く惹かれて、雑誌の切抜きを見ながら見よう見まねで再現したことがある。下の画像が私が作ったもの。

20050923_34353.jpg

蔵行灯のデザインは大まかに2種類あって、上の画像のような中央が丸く開いているやつと、私が作ったような全体に篭目になっているやつだ。もともと風の無い蔵の中で使うので、紙を貼って使用したわけではなかった。それが現在売られているのは内側にもう一つフレームを入れて和紙を貼っているものが多い。私が買った行灯は灯を入れると内側に赤い「福」の字が浮かび上がるようになっている。どうも中国製提灯みたいでもうひとつ粋じゃない気がする。周囲の反故紙が意外と古くないところから、売り物にするために演出を施したのじゃないかと想像する。おそらく明治くらいのことだろう。私は紙を貼らずに網目越しに蝋燭の灯を眺める方が洒落ていると思う。
プロフィール

胡舟

Author:胡舟
北海道オホーツクに在住し北の海のクラフトを作っています。

カテゴリー
スポンサードリンク
Arcive
リンク
MOON
CURRENT MOON
検索フォーム