漂着物の神様

”漂着物の神様”がいるらしい。
蛭子神(ひるこのかみ)といってイザナギ・イザナミ夫妻の最初の子なのに、不具だったために葦舟で海に流されてしまい、どこかの浜に流れ着いたという伝説から、漂着物信仰の元となった。転じて海の幸と豊漁の神様となり、後には恵比寿神にも転化していく。
ワッカの海に行くと、なんとないつも「良いモノが拾えますように」とお願いする。私が勝手に思ってるワッカの神様に、心の中で手を合わせるのだ。でも漂着物専門の神様がおいでになるなら、いっそ普段からお奉りするとご利益があるかもしれない。そうするとやはり蛭子神様がいいのかな?恵比寿様は福徳の神で漂着物信仰とは隔たってしまってる気がするし。でも蛭子神は謎の多い神様のようで、北海道で祭神にしている神社があるかどうかわからない。
穏やかでなーんにも収穫がない時があるかと思えば、時化の後は足の踏み場もないほど漂着物が寄っている。時にはイルカなどの大型動物が転がっててギョッとしたり。流氷の後では浜の形が一変してしまう、ものすごいエネルギーだ。浜にはやはり浜の神様がいるに違いない、と思う。