スターチス

毎年5月に北見の園芸市でスターチスの苗を買う。ひとつ100円もしない苗を一色ずつ。7月こんなにきれいに咲いた。
スターチスは現在は正式名称リモニュームという。イソマツ科スターチス属だったのが、リモニューム属に名称変更になったため。(園芸界では時たまこうした学名の改更があり、ミモザが銀葉アカシアになったりしてややこしい。)でも鮮やかな色彩やぱりぱりカサカサした質感は、「リモニューム」の柔らかな語感よりも「スターチス」のキレのある語感に合っている気がする。近年はパステルカラーも出ているようだけれど。
耐寒性はないけど北国の乾燥した夏に合うのか、手もかからないできれいな花を咲かせてくれる。切花にしてもよく保つし、花後はもちろんドライフラワーになる。庭に咲いていた時と変わらない鮮やかな色を2年くらいは保ってくれる。
ところで花が終わったのかどうか、どうやってわかると思いますか?
色鮮やかなガクの中に小さく白く見えているのが実は花なのだ。小さな白いあぶくのようなつぼみがガクの中にぷつっと浮かんできて、やがて開く。初めてこのことを知ったときいたく感動してしまった。毎日新しいあぶくが出て、開く。これがなくなったら花が終わった合図。陰干しにしてドライフラワーにする。でも黄色いスターチスは、花もガクも黄色いから見分けがつかない。
温度があれば通年咲くとあるので、なんとか冬の間も室内で咲かせようとするけど、寒すぎるのかいつも枯れてしまう。だから5月を待って苗を購入する。ここ数年そのサイクルを続けている。