流木の造形

流木の造形「千年夢」。台座は浜で採取した軽石。羽の形の流木は、この形のまま落ちていた。頭部の目はくぼみを生かして彫り込んでいる。
ストックしてある流木を見ていた時に、骨のような細長い木が目に留まって「これで何か作れないかな」と思った。ややくの字の形から”浜に立ち尽くして夢想しそのまま化石になってしまった生き物”というイメージが湧いた。羽の形のがあったのを思い出して合わせ、頭部はどれを選ぶか悩んだ。羽が存在感があるので相殺にならないよう頭部をあっさりさせようと思っていたけど、結局最初に手にとった流木の強い個性にインスピレーションを感じて使うことにした。私は化石か骨のような雰囲気にまで風化している流木が好きで、集めるのもそういうものばかりだ。
流木の造形はたくさんの人がされてる(特に鳥が多い)し、人と同じようなものを作ってもと敬遠していたけど、最近はあまり考えすぎず思いついたものをどんどん作っていこうと思うようにしている。

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